多種多様な花火の種類・花火図鑑

毎年夏になるとお馴染みのイベント、花火大会。花火が次々と打ち上げられる光景はとてもゴージャスです。あまりのも種類が多いし、きれいだから名前なんかどうだって良いというのも判りますが、知識として多少知っておくと、それはそれで楽しそうだと思いますが、どうでしょう?

ここでは「花火図鑑」と銘打って、代表的なところをいくつかご紹介しようかと思います。

まずは日本の花火の代表格、『菊』。花火が開いた後、四方に向かって、星が尾を引きながら飛び散って行きます。その様が、菊花の模様となることから『菊』の名を持ちます。この花火はバリエーションも多く、光の帯がゆっくりと空から流れる落ち、花火大会の終わり飾る事が多いのが『冠菊』。

『千輪』は、空に花園が浮かび上がるかのように、小花が一杯開きます。歴史のあるこの千輪、日本に最初にお目見えしたのは大正中期頃とのこと。千輪も菊同様、バリエーションは多く、年々、新作が作られます。夜空に無数の蝶が舞う、あるいはリボンが飛び交うのも千輪の仲間です。

夜空を金色に染めるのが『椰子』。派手な華やかさにファンも多いとか。椰子の登場は意外に新しく、昭和50年頃にお目見えしました。椰子には稀少なチタン合金が使われています。チタンといえばハイテク素材、人工衛星、ロケットの胴体から化粧品まで、様々に使われる金属素材です。南国の風にそよぐ椰子の葉が表現されているこの花火は、最近では「スターマイン」の構成などに欠かせない花火ともなっているそうです。

花火は、円形、放射状に開くものが多いのですが、この『型物』は球形に開かず、魚や蝶、ハート形などの絵柄、文字などを夜空に描き出します。型物は多彩な表現が魅力ですが、、見る角度によっては花火師が意図する形に見せる事ができません。(時々失敗作を見かけることがあるでしょ?)

さて、最近の花火大会のトレンドといえば、連発打ち。何十、何百、何千の花火玉を短時間に連発して打ち上げてしまうやり方です。すき間なく花火が打ち上げられ、光と色と音、そして「間」の芸術をみせるのが『スターマイン』。

まだまだ種類の多い花火ですが、このあたりがポピュラーなところでしょうか。あの花火の名前は?などと考えながら鑑賞するのも楽しそうだと思いますがいかがでしょう。
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