岡崎の花火

NHKの朝の連続ドラマの舞台にもなった岡崎は、愛知県のちょうど真ん中あたりにある街です。街の真ん中には国道一号線と旧東海道が貫通し、有名な食べ物と言えば八丁味噌くらい、なんの変哲もない地方都市岡崎市です。でも、岡崎は花火大会が有名です。まあ、夏限定なわけですけれど。

例年、8月の第一土曜日に、乙川、矢作川河畔で開かれる、岡崎観光夏まつり花火大会は、三河花火の本場である岡崎が誇る花火大会です。お馴染みの、打ち上げ玉やスターマイン、ご当地名物花火の金魚花火や仕掛け花火など約2万発が夏の空を彩ります。花火大会前日には、岡崎観光夏まつり五万石おどり・みこしなども盛大に行われ、普段は車ばかりが忙しく行き来する田舎街が、俄然活気づきます。

ちなみに、2008年の岡崎観光夏まつりは第60回という事になります。60年ですから、花火大会としては中堅以上の伝統がありますね。

三河花火の起源は江戸時代まで遡ります。初代将軍家康公は、その生誕地三河で、若者を中心とした鉄砲隊を編成します。そして、鉄砲に必要な火薬の製造と管理を三河に封じました。これが三河花火の伝統の由来です。

「お国もの」も特権は三河花火につながり、歴史と伝統を背景に、今年の夏も岡崎観光夏祭り花火大会は開催されます。岡崎城をバックに仕掛け花火、スターマイン、打ち上げ花火が夜空を彩り、川面には花火が煌めきます。
なかでも、水面の四方八方に3色の光をまき散らし、まるで金魚が泳ぎまわっているかのような「金魚花火」は見物です。

アクセスは、名鉄名古屋本線東岡崎駅から徒歩10分で、開催場所は岡崎公園。ご多分に漏れず周辺は大渋滞。当日は周辺自治体でもいくつかの花火大会が重なるのが例年のことですから、岡崎市内はもちろん、一号線も大渋滞です。三河地区の知人によると、「車で出かけたら午前様も珍しくない」とのことで、運転者は特に覚悟が必要?
  


琵琶湖大花火大会

日本最大の淡水湖琵琶湖の沿岸では、夏場になると彦根、長浜、大津などあちこちで花火が上がります。中でもよく知られているのが大津市の琵琶湖大花火大会(びわ湖大花火大会)。例年8月8日に開催のこの花火大会、2007年も8月8日水曜日に無事開催され、「びわ湖周遊の旅」をテーマにし、スターマインはじめ、約10000発の花火が盛大に打ち上げられました。

この花火大会、なんといっても琵琶湖と花火のコンビネーションといってよいでしょう。大津港周辺のびわ湖畔、なぎさ公園などが最適のロケーションとなり、JR琵琶湖線大津駅または膳所駅から徒歩15分くらい、京阪電車浜大津駅からは徒歩5分程度となります。
また、皇子山運動公園も良い観賞場所として知られ、こちらはJR湖西線西大津駅から徒歩約10分です。

この大会の見所は、大津港沖の二箇所から花火が打ち上げられ、多くのスターマインと言われます。湖上開発スターマイン、斜め打ちスターマイン、大スターマインなど、湖上打ち上げならではのダイナミックな花火は見落とすことはできません。

2007年プログラムのテーマが「びわ湖周遊の旅」と聞いて、いったいなにをしようというのだろう?と思いましたが、近江各地の名所、風景をイメージした花火が約10000発打ち上げられ、盛況のうちに幕を閉じました。2008年は25周年だそうですが、まだ実行委員会のHPが立ち上がっていません。いったい2008年はどんなテーマになるのでしょうか?

湖上の花火大会というと諏訪湖も有名ですが、西の琵琶湖も風情があってよいですね、川や海といったイメージもありますが、湖での花火も趣きがあって良いのではと思います。とはいえ、平日の日中でも渋滞の多い大津です。大会当日の周辺混雑は半端じゃありません。心して出かけましょう。
  


7月の花火・柏崎の花火大会

7月といえば、早めの花火大会が開催され始める時期です。7月は梅雨も明け、本格的な夏の到来という季節の変わり目でもあります。一方、お祭や花火大会のイベントも梅雨明けあたりから本格化します。
花火というと、子供たちは庭で楽しむおもちゃ花火を楽しみにしていることでしょう。でも、たまには、大きな打ち上げ花火などが楽しめる花火大会に行くのも良いですね。

7月に行われる花火大会といってもおおかたは7月下旬開催です。そろそろ、梅雨明けしていることでしょう。新潟でこの時期の花火大会というと、柏崎の花火大会が有名です。柏崎の花火大会は新潟三大花火(川の長岡、山の片貝、海の柏崎)のひとに数えられ、海を舞台にした広い会場でダイナミックな花火の競演が繰り広げられます。新潟で開催される花火大会の中では今人気急上昇の注目株だとか。

2008年の柏崎の花火大会、7月26日土曜日開催予定ですが、有料観覧席は4月15日、早々と受付を開始しました。海の花火会場らしく、広いスペースを存分に使った「尺玉300連発」や「尺玉100発一斉打ち」、「600mワイドスターマイン」や「3尺玉2発同時打ち」など他の大会に負けない豪華プログラムに注目する花火ファンも多いようです。

花火打ち上げ場所は、新潟県柏崎市の中央海岸・鵜川河口〜柏崎港西防波堤の一帯で、有料観覧席会場は、柏崎市、みなとまち海浜公園周辺です。柏崎駅からは駅前通りをひたすらまっすぐ海に向かって徒歩20分で到着です。もちろん例年、車は大渋滞なので電車がお勧めでしょう。

花火見物に良いスポットとしては、大きな花火が好きなら番神・中浜方面が一番、のんびり見たいならば市内の各所で鑑賞ができますので、少し離れた渋滞知らずの場所を探してみるのもよいでしょう。

有料席のご予約は、ぎおん柏崎まつり有料観覧席予約センター(0120−91−0390)までどうぞ。
  • 有料観覧席マス畳席タイプ:5名定員で15000円
  • いす・テーブル席:6名定員で15000円
  • 階段席:2名定員で7000円
  


岐阜県大垣の花火大会

今回は岐阜の花火(花火大会)について見て行きたいと思います。

俳人松尾芭蕉が、江戸から東北・北陸を経て俳句を詠み歩いた「奥の細道」の結びの地が岐阜県西濃地方の中核都市大垣です。江戸から京へ抜ける中山道上の大垣は、古くから交通の要衝として発展すると共に、日本市場のさまざまな出来事。たとえば、関ヶ原の合戦、奥の細道などでも知られる、歴史ある街でもあります。

この大垣ですが、夏ならではの花火大会も有名です。
大垣の花火大会は例年7月の第4土曜日に開催されます。「岐阜新聞大垣花火大会」がその大会名です。大垣の中心部からほど近い、揖斐川の河川敷を会場とし、午後7時半からの約1時間、最大2尺玉を含む約3000発の花火が打ち上げます。

揖斐川の堤防沿いでのんびりと川風に吹かれ、夕涼みしながらの花火見物はなかなか風情があって良いものです。道路から河川敷に向かって降りて、ござやビニールシートを敷いて座り、名物の和菓子など楽しみながら花火を見物しましょう。場所は足下が明るいうちに確保しておくと余裕が有って良いかと。

もっと多数の花火を打ち上げる大会はいくらでもありますが、なんと言っても、目の前で打ち上げられる花火は大迫力です。自分の頭の真上に開く花火の臨場感はなかなか味わえる物ではありません。花火が真上から降ってくるという感覚を味わえる花火大会はそう多くはありませんよ。

由緒あるお城と、和菓子(水まんじゅう、金蝶饅頭が有名)、そして迫力のある花火大会が楽しめるのが大垣の花火大会です。
  


熱海の花火は音響効果バツグン

熱海と言えば「花火」という人もいるくらいですが、温泉地に花火のイメージがあるのを、私知りませんでした。(-_-;)夏と言えば「花火」ですから、熱海に花火大会があることくらいは知っていました。でも、熱海のような温泉地ときれいな海が売りもの土地で、なんで花火?などと思っていました。そうか!熱海でも夏の風物詩として花火大会は欠かせないのね。

熱海で見ることのできる花火は「熱海海上花火大会」が有名です。「熱海海上花火大会」というだけに熱海湾で繰り広げられるこの花火大会、3面を山に囲まれたすり鉢状の地形の為、海で上げる花火の音が反響しあって、それはそれは大迫力なのだそうです。
実は、この熱海湾という場所、花火業者も絶賛するほどの、「日本一」の打ち上げ会場なのだとか。

この花火大会の目玉と言われるのが、毎開催の最後を飾る「大空中ナイアガラ」。ナイアガラというと仕掛花火なんですが、熱海の花火でナイアガラというと、なんと打ち上げ花火だそう。何発もの花火がいっせいに上がって、夜空一面にナイアガラが現れ、まるで真昼のような明るさに……

昭和27年に開催され平成20年で57回目を迎える、熱海海上花火大会ですが、昭和24年の「キティー台風」による被害からの復興を祈念して、昭和27年に打ち上げられたに花火に由来するのだそうです。以来伝統は受け継がれ、今では熱海の夏の風物詩になりました。

自治体や商工会主催のお仕着せ、由来なしの花火大会もありますけれど、なにか地域に因んだ由来のある花火大会はなんとなく惹かれるものがありますね。

ちなみに市内各地の伊豆湯河原や初島などでも花火大会が催されます。
  


長岡の花火は一番重い!

上越新幹線開通以来、関東から遠いのに、「近い街」となったのがこの長岡という街。東京からも足の便はとても良いので、長岡まで花火を見に行くというのも、さほど難しくはありません。さて、新潟と言えば豪雪県、なので、長岡には冬場はずっと雪が積もっているイメージがあります。そんなところから、冬の観光地とのイメージがあったりします。でも、長岡は夏のイベントも色々楽しめる街なのです。

新潟の長岡市で行われる花火大会は「長岡の大花火大会」と呼ばれます。これは、長岡まつりの最大のイベントとして8月2,3日の2日間行われ、三尺玉を含め2日間で打ち上げられる花火の総数は約2万発に及びます。
打ち上げ内容はどちらの日も基本的の同じパターンになるようプログラムされています。2008年も昨年同様に8月2,3日に開催され、午後7:25~9:30の約2時間、長生橋下流信濃川河川敷で開催されます。

長岡と言えば三尺玉と言われるほど、三尺玉が有名なのがこの花火大会の特徴です。もちろんその他にも華やかな花火が目白押し。震災復興祈願花火にはフェニックスと命名され、大きな花火大会ならではのナイアガラ大スターマイン、超大型スターマインなども存分に楽しめます。
各花火の打ち上げ時間をご紹介しておきますのでご参考までに。
  • 8:00ワイドスターマイン
  • 8:30ナイアガラ&三尺玉
  • 8:45ミラクルスターマイン
  • 9:10フェニックス

直径90cm、重さ300kgを誇る正三尺玉は、なんと!600m上空まで打ち上げられ、直径650mもの大輪の花を咲かせるそうです。この花火、火薬の使用量は80kgと小型の爆弾なみのボリュームを持ち、現在認められている花火のなかで最大重量を誇ります。

ナイアガラ大スターマインは、信濃川にかかる長生橋と大手大橋に長さ650mもの雄大な光の滝を現出する豪華さが魅力の仕掛け花火です。またスターマインにはベスビア大スターマイン、ワイドスターマイン、ミラクルスターマインなどなど、バリエーションも多いので、うんちく好きの方は花火の勉強でもして、見分けることできたら楽しいかも。
  


諏訪湖祭湖上花火大会

信州諏訪湖といえば、ワカサギ!というアナタは釣りキチですね(^o^)b。確かに諏訪湖は冬のイメージが強い湖です。でも諏訪湖は花火でも有名なんです。諏訪湖へ行くには、関東から出ることになりますが、中央自動車道貫通以来、首都圏からのアクセスがとても便利になりました。「たまには遠くの花火でも見ようか」というならば、諏訪湖の花火もおもしろいのでは?

諏訪湖の花火大会は今年で60会を重ねる伝統ある花火大会です。ただしくは、諏訪湖祭湖上花火大会と呼び、平成19年は8月15日に開催されました。(花火の打ち上げ数は42,000発!)

信州の山々、諏訪湖というロケーションのよさと、規模が大きいことから全国各地から花火見物客が詰めかけまるこの大会、有料観覧席も用意されており、臨時駐車場、露天、トイレなども用意されています。さすが長野は観光県ですね。
交通アクセスは、中央自動車道諏訪ICから諏訪湖方面へ車で通常は約15分、JR中央本線上諏訪駅下車徒歩8分。ただし、大会当日は周辺道路の混雑は必至ですから、早めのお出かけが無難です。

打ち上げ数、規模共に全国屈指の花火大会だけあって、諏訪湖祭湖上花火大会は見所満載です。湖上ならではの水上スターマインや全長2kmのナイヤガラなどスケールの大きさに圧倒されそうです。
とにかくどこが見所?というよりも全編見所なのが、この花火大会。湖上に設置された打ち上げ台からは40000発あまりの花火が打ち上げられます。四方を山にかこまれた諏訪湖ですから、山に反響して音も迫力です。

花火の打ち上げだけでなく、様々な観光を楽しみたい諏訪湖、夏休みの家族旅行にも最適ではないでしょうか。
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暑気払いの案内フレンチネイル
  


ディズニーランドの花火

夏の風物詩花火大会は全国どこでも堪能することができます。でも意外に見落としがちなのがディズニーランドの花火などのテーマパークの花火。人気の高いテーマパークは夏の間中、毎晩花火を打ち上げるところも少なくありません。

ここでは、東京ディズニーランドの花火についてご紹介してみましょう。

東京ディズニーランドの花火はほぼ毎日打ち上げら、園内のどこからでも花火見物可能できるというものですが、ディズニーフリークによると、やはり、おすすめのスポットがいくつかあるのだとか。

  1. クリッターカントリーのスブラッシュマウンテン前:スブラッシュマウンテンの滝壺のあたりからの花火は、花火に近い事もあり大迫力!
  2. ウエスタンランドのラッキーナゲットカフェ付近:ここからの花火はアメリカ川とトムソーヤ島を背景に上がり絶景!
  3. シンデラレ城前:シンデラレ城を背景に上がる花火でディズニーランド気分満喫♪花火の解説のナレーションも明確に聞こえるよ。
  4. スイスファミリー・ツリーハウス:木の上のロビンソンの家もディズニー気分を盛り上げてくれる。
とはいえ、毎晩通っているのではいくらお金があっても足りません。ディズニーランドって結構高いですからね。そこで、ちょっとせこいけれど、場外から見るという手も利用したいところ。ディズニーランドに入園せずに花火を堪能できる場所はいくつかありますが、no.1は葛西臨海公園だそうです。

ディズニーランドの花火は極上の夏のナイトタイムエンターテイメント。ディズニーファンでなくての、デイズニーソング「美女と野獣」や「星に願いを」のオーケストラ演奏のにあわせて打ち上げられる花火を存分に楽しんでください。

偶然目にする花火も良いものですけれど、花火の打ち上げ時間などチェックも忘れずに。
  


Posted by pendulum at 16:27関東の花火大会2009

埼玉の花火・猪俣の百八灯

埼玉の花火というと、市町村で開催する新興の花火大会を連想してしまいますが、そもそも古い土地だけあって、由来ある埼玉の花火もないわけではありません。

毎年8月15日になると、行われるのが伝統的な祭、猪俣の百八灯。地元猪俣地区の18歳以下の子供たちが中心になりって行われるお祭りです。猪俣で準備を整えた堤灯行列が堂前山に向かい、とういうこの行事、堂前山の屋根に築かれた百八基の塚に火をともる幻想的な風景が印象的です。

猪俣の百八灯の由来は、猪俣党の棟梁とその一族の霊を慰める為に始められた行事だとか。
猪俣党とは、多摩郡横山、現在の東京八王子市を中心に分布していた横山党という武士団の支族で、現在の児玉、大里、比企郡に分布していたと言われている一族です。

小野たかむらの子孫とされる猪俣氏は、時資(ときすけ)の時代には猪俣村に住み暮らしてきたのですが、猪俣小平六の代に、源義朝に従い戦場に出陣します。そして義朝麾下の17騎の一人として勇名をとどろかせるようになります。
その後、小平六は1192年に死去し、一族の霊を慰めるため、毎年8月の15日に墓前にあたる堂前山に百八灯がともされるようになったそうです。

また、8月上旬に開かれる水天宮祭も日本情緒あふれる行事です。水天宮は、水難よけ、安産、子育てのご利益でよく知られたお宮で、玉淀河原には灯やぼんぼりに飾られた舟が浮かび、灯籠流しや、花火大会が華やかに行われるそうです。

派手で賑やかな都会の花火も良いものですが、伝統的な行事の彩りとして催される花火大会も良いものです。埼玉は古い土地ですから、この他にも色いろ花火大会がありそうです。インターネット検索とか、地域のフリーペーパーなどチェックしてみると、意外なところで花火大会を催しているかもしれませんね。
  


Posted by pendulum at 21:22関東の花火大会2009

隅田川花火大会

隅田川花火大会といえば「お江戸」を連想するのはちょっと安易でしょうか?東京の川と言えば隅田川、そこに花火とくれば、江戸を舞台にした時代劇をイメージしてしまいます。う~ん、やっぱりチープな連想かも。

さて、隅田川では例年花火大会が開かれています。隅田川花火大会がそれなんですけれど、昨年(2007年)の隅田川花火大会は30周年記念大会だったとか。
2008年でようやく31周年なんですね。ちょっと意外でだと思いませんか?隅田川の花火なんて江戸時代から開かれていたのでは?と思っていたんですが。
隅田川花火大会という名称は、昭和53年に使われるようになったのだそうです。それ以前は「両国の川開き」と言われていたそうで、現在より下流の両国橋辺りで打ち上げていたそうです。

川開きという言葉には、ゆかしい日本の風情を感じます。要するに、海開きみたいなものなのでしょうが、江戸の頃には、川開きの日からおよそ3ヶ月が納涼シーズンとなり、夜間営業される川端の料理屋を目当てに、大勢の人が繰り出したのだとか。

昭和36年以来の17年間、花火大会は行われていなかったのですが、その理由は交通量の増大や、建物の密集、そして隅田川自体の汚染など、環境の激変に花火がそぐわなくなったということだとされています。それを物語るかのように、中止直前の昭和34年には名物5尺玉の打ち上げも禁じられています。

第1回目の花火コンクールが行われた1948年当時は、川は澄んで泳ぐ魚が見えるほどでした。花火師の中には暑さ凌ぎに舟から飛び込む人もいたとか。それが、一時は悪臭漂うどぶ川となったのですが、その後の行政努力もあって、現在は水上バスが行きかい、川の水も澄んで、ハゼやボラも帰ってくるようになりました。

「両国の川開き」は、江戸時代享保18年(1733年)にさかのぼり、八代将軍吉宗が、悪疫退散と、伝染病などからの死者の霊を弔うために両国橋の近くで「水神祭」を行ったのが起源とされます。この時、川端の料理屋が死者の霊を供養する会を催し、花火を上げたという記録が残っています。翌年も同じ様に水神祭は行われ、このときより花火をあげる事が年中行事になったとか。

隅田川花火大会の名称は新しいものですが、やはり、江戸時代から続く伝統の花火大会といってよいでしょう。東京はどこへ行くにもアクセス便利、地方に住んでいる方も、隅田川の花火を見て、江戸情緒を堪能してはいかが?
【2008年隅田川花火大会】
  • 7月26日(土) 午後7時10分~8時30分実施
  • 荒天の場合は、翌7月27日(日)に順延、両日とも実施できない場合は中止
  • 第一会場:桜橋下流~言問橋上流
  • 第二会場:駒形橋下流~厩橋上流

  


Posted by pendulum at 19:57関東の花火大会2009

横浜開港記念みなと祭国際花火大会

横浜の花火は「港」+「花火」という絶好のコンビネーションが魅力です。東京湾大華火祭も東京湾内、港の花火ですが、横浜といえば西の神戸とならび、関東在住の方々だけでなく、日本人にとっては港の代名詞です。横浜に花火……ロマンチックだと思いませんか?

横浜の歴史は古く、その起源は11世紀まで遡るとされます。横浜は平良文の子孫の一族によって支配され、支配は16世紀まで続きました。その後、平和な田舎の漁村として江戸時代を過ごした横浜は、1854年、一躍脚光を浴びます。日本代表林大学頭と米国代表のペリーとの間で、日米和親条約が結ばれたのです。その後1858年、米国総領事ハリスにより日米修好通商条約締結、ついでオランダ、ロシア、イギリス、フランスと矢継ぎ早に通商条約が締結され、現在の横浜に至ります。

横浜港の安政6年6月2日開港を記念する「横浜開港記念みなと祭」(昨年は残念ながら中止)が5月3日の国際仮装行列を皮切りに、6月の開港記念バザー・横浜開港祭などのイベントが続き、花火大会でフィナーレとの位置付けだそうですが、盛り上がりそうですねー。

今年は2008年7月20日(日)に、約6000発の花火が打ち上げられます。横浜開港記念みなと祭国際花火大会(なんと仰々しいタイトル!)と銘打ったこの花火、楽しみにしている人も多いことでしょう。
  • 赤レンガパーク
  • 山下公園
  • 臨港パーク


横浜の花火はこれだけではありません。約8000発の花火が打ち上げられる神奈川新聞花火大会、直系480mにもおよぶ、関東最大級の「二尺玉」が目玉の市民協力で開催される「市民の花火」、約1000発を打ち上げる鶴見花火大会、約3500発の金沢まつり花火大会などなど目白おしです。

横浜には、雰囲気のある港街というイメージがあります。やはり港に花火って似合うと思います。
  


Posted by pendulum at 17:48関東の花火大会2009

USA、ニューヨークの花火

海外でも花火自体は珍しくありません。ちょっと「関東から行く」というのは無理がありますが、たとえばUSA。アメリカ合衆国はニューヨークの自由の女神を背後を彩る花火。7月4日独立記念日のニュースで同じみの花火風景です。

マンハッタンの東側イーストリバーに浮かぶ、自由の女神おわしますルーズベルトアイランドはその名前通り「島」なんですが、マンハッタンからは地下鉄やケーブルカーで移動できるそうです。などと言うよりも「キングコング」の映画でも有名な場所といった方が判りやすそう。

ルーズベルトアイランドの南端に設けられた花火特設会場は、7月4日当日、6時になるとオープンします。自由席なので、できるだけ早く行かなくては良い席は確保できません。アメリカ人にも花火好きは多いようで、一説によると5時半までには駅やトラム(ケーブルカー)に着いておきたいとのこと。(日本の花火大会だったら当日朝なんか当たり前なのにアメリカ人ってのんびり……)

花火特設会場までは無料のシャトルバスが往復し、入り口に着いたら、まずはチケットのピックアップ、そして会場入りです。このとき、できるだけ南端に近い席を素速く物色いましょう。

花火は日没後、9時から打ち上げが始まります。それまで会場の屋台でホットドックを食べたり、ジャズの生演奏を聴いたりして過ごすことができます。花火はイーストリバー上に約30分打ち上げられ、星条旗をかたどった花火など、USAならではの花火を楽しむことができます。

実は、ルーズベルトアイランドでの鑑賞方法はニューヨーカーの間でもあまり知られていないとか。普通はどこで花火を見ているのでしょうか。たいていはマンハッタンの一番東のFDRという高速道路で鑑賞するのだそうですが、一般開放された道路には、夕方ごろから見物客がじわじわと集まり、ピーク時の人混みはかなりのものに。
4,5時間外にじっと立つことになるので、無料とはいえ、あまりオススメできませんねぇ。

今回はニューヨークの花火事情をご紹介しましたが、海外でも、アジア、ヨーロッパなどそれぞれの地域で特色のある花火大会があります。海外旅行の夜、近所で花火大会があったら足を運んでみてはいかがでしょう。
  


Posted by pendulum at 21:25海外の花火大会

東京湾の花火、東京湾大花火祭

関東の花火大会といえば、2008年も東京湾で開かれる花火をはずすことはできません。
東京の花火大会も数々ありますが近年のおすすめはこれでしょう。東京湾大花火祭(正しくは東京湾大華火祭)。
総打ち上げ数約12000発、都内で唯一の海上での打ち上げと、関東屈指の規模を誇る花火大会です。東京湾大花火祭で打ち上げられるのは、空中ナイアガラ、大規模なトラの尾の連発などなど。2008年も華やかな花火に見ほれるひとときを存分に堪能できることでしょう。特に必見なのは「尺五寸玉」。都内の花火大会ではこんなに大きなのは珍しいのです。その巨大さにびっくりする人も多いのでは?

東京湾大花火祭も大会開始当初は、イベントが盛りだくさんで有名でした。野外ロックオペラ・花火・レーザー光線などの競演、花火開始前の有名歌手の野外ライブなど、バブルのまっただ中らしい華やかさで、東京湾大華火祭は一躍有名に。しかし、バブル崩壊とともにそれらの浮かれた企画は消え失せ、今ではカウントダウンイベントだけが名物として残っています。

さて東京湾大華火祭2008年の情報がアップされています。平成20年8月10日日曜日の午後7時から午後8時20分より開催とのことです。
会場は2007年同様、東京湾晴海埠頭沖海上です。
もちろん入場は無料、但し、入場整理券等必要な会場もありますので、下ご参考までに。
  • 入場整理券が必要:晴海主会場(50000人)

  • 入場無料・先着順:晴海第二会場(45000人)・晴海第三会場(20000人)、豊海運動公園会場(8000人)

  • 個人協賛会場(1口5000円):日の出招待会場(3150人)、ほっとプラザはるみ会場(1階1650人/2階200人)、豊洲第一会場(5000人)
東京湾大花火祭(東京湾大華火祭)は、東京湾晴海埠頭沖にて打ち上げられるため、これらの会場以外でも晴海埠頭沖が見えるところなら花火見物OKです。上述のように、会場も多数用意されているのですが、一番好条件で見ることができるのはやはり、打ち上げ場所に近くて見晴らしの良いところ。つまり、晴海主会場でしょう(しかも無料♪)。
ただしこの会場へ入場するには入場整理券を抽選で当てる必要があるそうです。
2008年の募集は、7月1日火曜日午前10時から受付を開始とのことです。但しこれ抽選なんです、良い場所でお得に花火見物するには運が必要ですね。

東京で大がかりな花火大会を鑑賞したいかたには、東京湾大花火祭(東京湾大華火祭)オススメです。
  


Posted by pendulum at 19:31関東の花火大会2009